給与明細の見方
日本の給与には「額面(がくめん)」と「手取り(てどり)」があります。額面は契約書に書かれている金額、手取りは実際に口座に振り込まれる金額です。
以下は、月給22万円の場合の例です。
給与明細の例(月給22万円の場合)
基本給(額面)220,000円
健康保険料− 11,000円
厚生年金保険料− 20,000円
雇用保険料− 1,320円
所得税− 4,000円
住民税(2年目以降)− 10,000円
手取り合計(目安)約173,680円
⚠️ 上の金額はあくまで目安です。実際の金額は会社・地域・家族構成などによって変わります。
社会保険とは何か?
給与から引かれる「社会保険料」は、将来の自分や家族を守るためのお金です。外国人も日本人と同じように加入する義務があります。
🏥 健康保険
病院に行ったとき、医療費の一部(通常は30%)を払うだけで済みます。残りは保険が負担します。
病院代が安くなる🏦 厚生年金保険
老後に受け取れる年金のための積み立てです。日本を離れた後に「脱退一時金」として受け取れる場合もあります。
老後の備え・帰国後に受取可💼 雇用保険
仕事を失ったとき(会社都合・自己都合どちらも条件あり)に失業給付金をもらうための保険です。
失業時のセーフティネット🦺 労災保険
仕事中にケガをしたり、病気になったりしたとき、医療費や休業補償が受けられます。会社が全額負担します。
仕事中のケガに対応
社会保険料は「払うだけ損」ではありません。病気・ケガ・失業など、もしものときに自分を守ってくれる大切な制度です。
税金について
所得税(毎月給与から引かれる)
1年間の収入に応じてかかる税金です。毎月の給与から仮払いとして引かれ、1年後に「年末調整」で過払いがあれば戻ってきます。
住民税(翌年6月から)
前年の収入をもとに計算される税金で、働き始めた翌年の6月から引かれ始めます。そのため、1年目の手取りは2年目以降より多くなります。
⚠️ 住民税は「前年の収入」に対してかかるため、日本に来て初めての年はゼロです。2年目から急に引かれるので、驚かないように事前に知っておきましょう。
銀行口座と給与振込
日本では給与は銀行口座への振込が一般的です。入社前または入社直後に銀行口座を作る必要があります。
- ✓在留カード・パスポート・印鑑(不要な銀行もある)を持って銀行へ
- ✓ゆうちょ銀行・地方銀行・ネット銀行など、外国人でも開設しやすい銀行がある
- ✓会社が指定する銀行に合わせる必要がある場合もある
まとめ
- ✓手取りは額面より少ない。社会保険料・税金が引かれるため
- ✓社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災)は自分を守るための制度
- ✓住民税は2年目から引かれ始める。事前に知っておくと安心
- ✓銀行口座は入社前後に早めに作っておく